ありがとうのかわりにお金を払わせて - 『浪費図鑑 悪友たちのないしょ話』は感動大作です

とっくに夏休みなので久しぶりに大学の友達と会って、クソほどお酒飲んで喪女同士で結婚とか貯金とかの話をしてゲラゲラ笑って気分良くなって帰ってきたらAmazonさんで予約してた『浪費図鑑-悪友たちのないしょ話-』が届いてた。ので読みはじめたらタイムリーすぎたし共感しまくりでメチャメチャ爆笑して、でも最後には少し泣いてしまって、この感動を記録しておきたい!と思って感想を書きます。ちなみに今もウメッシュ片手に書いてるくらいなのでただの酔っ払いの戯言だよ。てにをはおかしくても許してね。

 

女たちの本音と訴求力がスゴイ

わたしがこの本を予約した理由はこの本を書いてる「劇団雌猫」の中の人のひらりささんともぐもぐさんがすごく大好きだからで、このふたりがつくった本がおもしろくないわけないじゃん!って思って購入したんですが、寄稿してる方全員の浪費への姿勢が超アツくてすごく感動した……!あんまり書きすぎたらネタバレになって買う人が減ったら困るので以下はわたしが好きなエピソードをちょっとだけ書いていきます。関係ないけどひらりささんの商業BLオススメブログを読んでわたしは商業BLに超ハマったクチなので、わたしの浪費(だとは思ってないけど!)のきっかけをくださったのもひらりささんですごく面白いなって思ってる。そんな商業BLの蔵書はいよいよ150冊を超えました。おかげで世界が煌めいて見えるようになりました。本当にありがとうございます。

 

一穂ミチ先生の作品はすべてわたしのバイブルです。読んでね。

 

 

寄稿1本目からパワーワードの連発

バレになるけど好きだしこのワードが一番この本の本質を表してるなって思って書きますね!!!わたしがこの本を読み始めて最初に「ヤバイ、本気のヤツだ……」と思ったのは「同人175スレ」というワードが登場したときです!!!いやふつう、175スレ見てるなんて匿名でも書けないですよ……!わたし、正直、あおり文(というかTwitterでこの本の紹介に使われてた)の「インターネットでできない話、はじめます」っていうの、何言ってんだって思ってたんですよ。インターネットでできなくて本でできる話なんてないと思ってたんだけど、コレはそうだわって超納得した。ちなみにこれまだ8ページの話ですからね。何この本、怖すぎでしょ……

こうしたパワーワードがあらゆる寄稿で連発される。ジャンル特有の言葉も多くて、そのたびに注釈があったりするんだけど、それを含めた浪費への解釈がとにかく面白い!こういう課金(このエントリでは何かにお金を払うこと全般を課金と呼ぶことにします)のスタンスがあるっていうこと知るのがまずメチャメチャ面白い。課金して推しにデビューBLCDの感想伝えるって発想がすごくいいね!って思う。そんなのハッピーすぎる。

自ジャンル以外の課金のあり方、というか自分以外の人がどうやって課金してるかってまったく知らなかったから多ジャンルの方の浪費が知れて眼からウロコだった!基本的にオタクがどうやってお金使って、それを自分の中でどう折り合いをつけてるかって話なんだけど、それをこうして赤裸々に語ってくれるのはすごくうれしいし参考になる!わたしなんてまだまだ課金素人だわ……お金使うことに思い切りのある人が好きだから読んでるだけでスカっとしたなー!

あと、個人的な感想なんだけど浪費(と言われるようなお金の使い方を)してる人って学歴高い人が多いんでないでしょうか……なんとなくだけど、浪費は上位階層によって行われてるんじゃないかとふと思った……まぁお金使うんだから当然かもしれないけど。こういう統計も今後気になるな~。

というか、他人のお金事情ってどうしてこんなに気になるしおもしろいんですかね!?自分より浪費してる人を見てると安心するから?自分の浪費を正当化できるから?そもそも巨額な浪費ってメチャメチャ経済まわしてるから褒められるべきなのにどうして笑われるんだろうね……全く恥ずかしいことじゃないと思うんだけど。このジレンマ、誰か解決してください!

 

運営を応援するための課金は浪費じゃない、愛です

わたしは過去重課金兵だったのでソシャゲ課金についてのエピソードが印象的だった~。わたしは課金はコンテンツを支えるための愛っていうのがすごくわかって、「あ~だよねだよね~」って激しくうなずいてた……そういえば昔社会心理学の教授とお話させて頂いたとき、「環境保護的バイコットはソシャゲにも適応されるんじゃないですか?」という授業をちゃんと聞いてないことがモロバレなトンデモ理論を展開したら、「それは適応されないと思うけど僕はポケモンGOがサービス終了を匂わしたら課金してしまうかもしれないね」的な返答を頂戴したことを思い出した。ソシャゲだけじゃなくても、(一般的に見れば)過剰と思われる課金をする人ってそのコンテンツへの感謝と「これからもよろしく」っていう気持ちがこもってるんだと思う。この姿勢は基本的にどの課金にも適応するんじゃないかなぁ(ジャニーズは事務所や運営がクソで期待することなんてもうなにもないからなんとも言えないかもしれない)(個人の意見です)

他にわたしが特に好きなワード(というか浪費エピソード)は「課金マウンティング」「VISAが発給されなかったため、カイはコンサートに出演しません」「(チェキは)投げ銭」かなぁ。気になった方はぜひ本でチェックしてね。

 

わたしの浪費スタンス

以下はわたしの浪費へのスタンスであって浪費図鑑とは全く関係ないので読み飛ばしてね!

 

わたしの場合はお金を稼ぐ苦痛より使う快感のほうが大きいと思ってるのであんまり浪費してるっていう実感は全然ない。んだけど友人たちは口をそろえて「なんでそんなに稼いでるのに貯金ないの?」って言う……なんで……(笑) まぁ多趣味なのでいろんなことにお金使うからだと思うんですが、それと同時に「悩んだら買う」「ケチケチしない」っていうのがわたしのモットーだからだと思う。悩んでるうちになくなったら後悔するし、いや買っても後悔することもあるんだけど、それでも自分が手に入れなかったことでイライラしたり落ち込んだりして不健康になる瞬間が嫌いです。不健康で言えば有料アプリや有料サービスもよく利用してます。あの曲聴きたい!って思ったときにわざわざツタヤに行ってCD借りてインポートして返しに行く手間を考えたらLINE MUSICとAmazon Musicに課金したほうがよっぽど健康的。だから便利な有料コンテンツは積極的に使います。でもこれは人によってはすごく浪費なのかもしれないなぁ……言ってしまえば怠惰だし。あとワンクリックで支払えてしまうので衝動で買うことになりがち。あと、お金は対人に発生するだいたいの問題を解決してくれると思ってるのでそういう場面では絶対ケチらない。むしろ多めに払ったりもする。お金ないからってご飯や飲み会の約束を断るのが許せないので(自分がね!)交際費にかなりお金使ってるか……コスメとか服も好きなので人並みに買ってます。人並みだと思いたい。

って書いてたらわりと浪費家なのかわたし……?(笑)まぁ浪費と思ってないのでよし。何ならもっとお金使いたい。から働きたい。これだけ経済まわしてるのに税金的な問題で働けなくなってる今の状態が本当に憎い……!

 

 

自分の浪費話が長くなってしまったけど、以上がこの浪費図鑑の魅力です。文章力がなくて自分の備忘録になってしまった……そもそもこういうブログって一体どこまで書いてもいいものなの……本当はもっといっぱいおもしろポイントとか感動ポイントとか書きたいんだけどよくわからん!個人的に対談部分がすごーく笑ったからそこだけ読んでも1000円の価値はある!てかこの本1000円かよ!安いな!?もっと払わせてよ!!

とにかく、この本はただの告白本じゃない、超感動巨編です!!!お金は提供してもらったものに対して対価として「払わせてもらうもの」だと実感できる一冊!!!他人の課金へのスタンスってすごく心を動かされるし、自分も頑張ろうってなる。この頑張ろうは仕事にもだしコンテンツの応援にもだし、もちろん生きることにも適応されるから、すなわち浪費は生きる理由です!だからわたしはこれからもいっぱい浪費するよ!ありがとう浪費図鑑!