26歳OLが普通自動二輪免許を取得するまで

突然ですが、この度普通自動二輪教習を終え無事に普通自動二輪免許を取得しました。イエーイ!

教習中、あまりにも教習所や教習内容の情報が少なかったので、誰かの参考になればいいなと思い、そして自分の記録も兼ねて書いていきます。以下、隙あらば自分語りがいっぱいあるよ。

 

・自己紹介

158cm42kg

四輪免許所持(AT限定で6年前に取得)

自転車は乗れる 車の運転大好き

バイク乗車経験はタンデム2回ほど

バイクの知識は全くなし ハイローで出てくるバイクがハーレーなのは知ってる

 

身長は低いわけではないので特に心配はしていなかったが、とにかく体重が低くて体力がないことは不安だった。結果的に体重が低いことが免許取得に影響することはなかったけど、体力や筋力はあるに越したことはないなと思った。ガリガリでも免許はとれます!!

車の運転は片道3時間までなら余裕。高速も平気。ただ昨年レンタカー当て逃げされてからは実家の車に乗るくらい。昔はハスラーを乗り回して、中国道を爆走していた。違反歴なし。

バイクは125cc250ccの後ろに乗せてもらったことはあるけど自身での運転経験はない。

~以下回想~

大学時代、授業で知り合った他学部の先輩になりゆきでバイクの後ろに乗せてもらう。私がその日ズボンだったからよかったけど、スカートだったらどうするつもりだったんだ……

そのとき、強がって(?)「昔父のバイクの後ろに乗せてもらってました!」と言ったが、本当は初めてバイクの後ろに乗せてもらってめちゃくちゃ怖かった記憶。ちなみにこの先輩のことは結構好きだったけど、周りsageがすごいのとやたらと家に誘ってくるのが本当に嫌で、それを断ったら自意識過剰扱いされ煽られたので、死ぬほど煽り返したらLINEブロックされた。何この話???いる???

~以上回想~

 

・きっかけ

父、弟が車やバイクが好きということもあって以前からバイクには興味があったが、教習に通う時間を取るのが難しく、3年くらい「いつかバイクの免許取りたいな~」くらいの軽い気持ちで特に行動は起こさず。YouTubeで女性モトブロガーの動画を見ては「バイク乗りたい!」と思うもすぐに忘れるを繰り返していた。

~以下回想~

2年ほど前に学生時代の友人が普通自動二輪の免許を我が家の近くの教習所で取得したと聞きつけいろいろ話を聞くが、コロナ禍でヘルメットを持参し教習に通わないといけないのがなんとなく億劫でこの時点では足は動かず。免許取るなら冬がいいよ!と言われていたものの、一昨年は11月に軟骨にピアスを開けてしまいヘルメットを被ることが絶望的になってしまい諦める。

その年の年末年始に帰省したとき、弟のバイクの後ろに乗せてもらい(半ヘルだったからピアスには干渉せず)寒いし速度が早いしでビビりまくる。

昨年夏に帰省した際にも弟に「免許取らないの?」と聞かれ、久しぶりにバイクのことを思い出す。

~以上、回想~

 

そんな中、通っている整体師がバイクの免許を取得しているという話を聞き、「いいな~!私も免許取りたいんですよね」と言ったところ、「30歳で死ぬなら早めに免許とった方がいいっすよ!全然乗れないじゃないですか!」と言われ(あまりに突然だが、兼ねてより「30歳くらいでポックリ死にたいんですよね~」と整体師に話していたので……整体でどんな話してんねん)妙に納得する。そして整体が終わったその足で教習所に行って普通自動二輪教習の申し込んだ。11万を現金持参でニコニコ一括払い。行動力の鬼。

ということで、ものすごい勢いで教習に通うことなった。

もちろん、社会人なので教習所に通えるかの不安もあったが、幸い異動してから仕事量のコントロールが効くようになり、定時で帰りたい日は絶対に定時で帰れることも大きかった。さらに、働き方改革の一環で時差出勤制度が拡充され、平日19時からの教習に間に合うことも大きな要因だった。有給を1時間単位で取得できることも大きかったな……会社の制度がなければ教習通いは難しかったと思う。上司にも教習に通うことは伝えていたので、係内でも特に顰蹙を買うことはなかった。このあたりは本当に会社と係の皆さんに感謝である。

 

・教習開始

教習の申し込みしたのが9月の頭で、実際に技能教習が始まったのが9月末頃。予約が取りにくいとは聞いていたので想定内だった。9月は仕事や現場が忙しい時期だったのである意味助かったとも言える……

教習が追加になることを見越して安心パックなるプランを申し込み、諸々込みで11万弱だったかな。

四輪の免許を持っているので学科は免除。教習開始時に全ての予約を取ってもらい、最短で11月初旬での終了予定だったが、技能の追加があり結局卒検が終了したのは12月中旬となった。

 

技能初日(1回目・2回目)

9月末だったがまだ暑く、Tシャツにパーカーで教習所へ向かう。雨は降ってはいなかったが雷が鳴っており不安。初日は2時間連続での教習で、20人くらい一緒に教習を受けていた。

大まかすぎるバイクの操作説明を受け、まずは車体引き起こしから挑戦することに。引き起こしが難しいという話は聞いていたので、心してバイクを倒そうとしたときのこと。

ビビってゆっくり倒しすぎたせいか、バイクの重量が腰に思いっきり掛かってしまい、動けなくなるほどの腰痛に見舞われる。

いわゆるギックリ腰である。

教習開始10分での出来事である。引き起こすときじゃなくて倒すときにギックリ腰になることは想定しておらずあまりの衝撃に言葉を失うが、アドレナリンが出ていたこともありなんとか2時間耐えて初日の教習を終える。コースを周回したりしたが、ギックリ腰のせいであまり記憶がない。

バイクを3回くらい倒すも当然腰の痛みで引き起こせず、先生に何度も助けてもらう。結局最後まで雨は降らなかった。暑すぎる。

ちなみにその日は帰宅後起き上がれないほどの腰痛に見舞われるが、2日後くらいには治っていたので本当によかった。これが平日だったら翌日会社行けてなかったと思う………

 

技能3回目①

10月上旬。平日夜の教習。12回目の反復練習+ギアを3速まで入れて時速30kmを出す練習。スピードを出すのが怖すぎて普通に無理。判定で不合格となり、もう1時間乗るよう指示を受ける。この時点で自分の運転の下手さに泣きそうになり、教習行きたくないモードが始まる。このモードは1段階終了まで続くことに……夜でもまだまだ暑い。

組んでもらった予約を全て取り直しになり、教習終了が11月末まで伸びる。絶望。

 

技能3回目②③

10月中旬。前回同様コース内直線を330kmで走行するよう指示を受ける。が、またしても不合格となり再度予約を追加。このあたりは本当にメンタルが死んでいた。さすがに3回目で合格となり、次の教習へ進めることに。

 

技能4回目・5回目

10月下旬。暑くもなく寒くもなくちょうどいい季節になる。4回目は課題コースへチャレンジ。普通自動二輪の一段階の課題といえば坂道発進一本橋スラローム急制動である。坂道発進はやり方さえわかっていれば余裕。スラロームは車体を倒すことが怖くスピードが出せず、一度転倒。ゆっくりだとなんとか通過可能。一本橋は一発目から渡りきることに成功し満面の笑みとなる。急制動も問題なくクリア。この時点ではタイムは求められないのでとにかくミスしないことを心がける。連続して5回目の教習を受け合格。

課題はクリアできたが、バイクの取り回しが上達せず、この日は教習所の壁とバイクに挟まり、身体中があざだらけになる。どういうこと???

 

技能6回目

10月下旬。シミュレーターに乗る。楽しい。

 

技能7回目

10月下旬。スクーターに乗る。クラッチ操作がないので楽しい。

 

技能8回目①

11月上旬。そろそろ寒くなってくるが、教習中の服装がわからずとりあえずライダースを着ていく。S字・クランクの練習が始まる。S字は問題なく通過できるが、クランクがとにかく難しく転倒しまくる。一度クランク通過中に思いっきり転倒し足首が下敷きとなりハンドルで顔面打撲・右足首捻挫。3日ほど足を引きずりながら出社することに……顔はあざになってなかったけどボコっと腫れていた。危うく顔面がHiGHLOWになるところだった……ちなみにこの時の捻挫は3ヶ月経った今も治っていない。大人の治癒力、あまりにも貧弱である。当然追加教習。つらい。教習が12月まで伸びる。このあたりが本当に予約が取りにくかった。

 

技能8回目②③

11月下旬。2週間ぶりの教習。捻挫は治らないが問題なく歩ける程度には回復。クランクで転倒しないようになるが、アクセルが弱いことを指摘される。スピードを出すのが怖いのでなかなかアクセルを回せず、通過できているのに追加教習に。解せない。さすがに3回目で合格となり、次回1段階みきわめへ。半クラのし過ぎで左手が痛い……

 

技能9回目(1段階みきわめ)

11月下旬。ライダースだと寒い。震えながら教習所へ行く。課題コースを周回し判定を受ける。一本橋1回脱輪するが、それ以降は渡りきれる。スラロームは低速だがパイロ接触なし、坂道発進急制動も問題なくクリア。前の時間に狂ったほどクランクを練習したためクランクも無事通過し、一発で1段階みきわめ合格となる。歓喜

 

技能10回目・11回目

12月上旬。2段階が始まり法規走行を意識するよう言われる。クラッチ操作しながらハザードをつけるのが難しい。検定の周回コースを2時間かけて覚える。簡単だったのですぐに覚えられる。判定がないので楽しく教習に通う。このあたりから転倒はなくなる。

 

技能12回目

12月上旬。シミュレーター。公道を意識した危険回避を行う。

 

技能13回目、14回目

12月上旬。めっちゃ寒い。自宅に丈の短いコートがなく、仕方なく高校時代に着ていた毛玉だらけのコートを着ていく。危険回避の練習と検定コースの周回。

 

技能15回目、16回目

12月中旬。シミュレーターと学科教習。前回同様公道での危険回避を学ぶ。

 

技能17回目

12月中旬。極寒。2段階みきわめ前の判定があったが、寒すぎて運転に集中できず全く一本橋に乗れない。スラロームもタイムが遅くアクセルが足りないことを指摘される。とにかく寒くて思う通りの運転ができず追加教習。やむを得ない……

 

技能17回目②

12月中旬。前回の反省を受け全身にカイロを貼って挑む。イメージトレーニングという名の攻略動画をYouTubeで大量に見たので一本橋は脱輪なし。またもやスラロームのアクセルが弱いことを指摘されるが、無事合格となる。勝因はカイロ。特に靴下に貼るカイロがこうかばつぐんだった。

 

技能18回目(2段階みきわめ)

12月中旬。全身カイロでみきわめに挑む。特になにも指摘されずみきわめ終了となり、卒業検定の予約をする。

 

卒業検定

12月中旬。朝8時半集合。出社レベルで朝が早いが、検定受験者のみで走るのでこの時間らしい。緊張しすぎて動悸が止まらない。この日も全身にカイロを貼って挑む。

説明を聞いて、順番に乗車。周回コースを走ってから課題コースを走ることを説明される。事前にYouTubeで卒検での採点方法について調べたところ、一発アウトにさえならなければある程度減点されても大丈夫という情報を手に入れていたので、とにかく転倒、脱輪しないことだけを心がける。タイムは無視。

走行開始後、クランクで一度足を着いてしまうが、一度の足つきであれば減点されないと聞いていたので落ち着いて再スタート。パイロンに接触することなくクランクを通過する。このとき先生が「落ち着いて!」と声をかけてくれて助かった……感謝。

一度失敗すると逆に落ち着き、坂道発進スラローム一本橋急制動は無事に通過。スラローム一本橋はタイムは気にせず一発アウトにならないことだけ気をつけた。法規走行は問題なかったはず。

降車後、先生にスラロームのアクセルが弱いこと、S字の入口で膨らみすぎなことを指摘される。ただ、クランクは足をついて再スタートし通過できたことを褒められホッとする。検定終了後は1時間ほど待機し、結果を待つ。

この待ってる時間が本当につらくてつらくて、気を紛らわせようとCPU相手にネット麻雀を打ったりKindleで小説を読んだりするも、全く頭に入ってこない。その後、モニターに検定番号が映し出され、合格となった。泣いた。

その後すぐ卒業式(?)となり、免許センターの案内を聞いたりして、最後に卒業合格証明書を受け取り、私の普通自動二輪教習は幕を閉じた。~完~

 

・教習を終えての感想

教習中、楽しいことよりもつらいことのほうが圧倒的に多くて何度もめげそうになったけど、無事卒業できて達成感でいっぱいだし、途中でやめなくてよかったと心底思った。

こうして書いたものを見直してみると、12月はガチでずっと教習に行ってたな……最終週は週5で行ってた。2段階は判定がある回が少なかったので予約の組み直しがほとんどなく、とにかく最短で教習を詰めまくったので大変なことになっていた……有給で何度か早めに帰らせてもらってなんとか終われた印象。これが土日だけだったらもっと時間がかかっていたと思う。

あと、12月に入ってからはとにかく寒くて寒くて、カイロがないと耐えれなかった……夏よりも冬のほうがいいというのは当然なんだろうけど(着込めるので)冬は冬でつらいということもお伝えしておきたい。秋の間に取り切れればよかったけど、それでも年内には取れてよかった!3ヶ月弱、今思えば大変いい経験になったなぁ。

この歳になって何か新しいことを始めるのってなかなか難しいので、思いつきだったけど無事免許取得できてすごく嬉しかった。

家族会議の結果、購入するバイクも大体は決めたのであとは購入するだけ。2023年はバイクで色んなところに行けたらいいな。ということで本年もよろしくお願いいたします。