内示が出た

内示が出た。

初めての内示。春から異動になった。

前提として、弊社は基本的にいろんな部署を巡ってキャリアアップしていくんだけど、私が所属している部署では3年での異動はまずありえないので、自分でも予想外のことだった。

確かに異動希望は出したけど、大体3年目の希望は通らないし(異動したいというお気持ち表現のためにみんな希望を出す)これまでの先輩を見てきても4年目以降での異動がメジャーだった。そもそも希望したところに異動できないことも多くて、異動希望とは名ばかりのランダム人事という認識が強かった。

冬の定時面談でも、異動は無理だと思っていてね、と言われていたし、わたし自身もなんとしても異動させてくれ!!!なんて話はしなかった。全く期待もしていなかった。

内示当日。

他の先輩たちが上司に呼ばれ内示を聞きに行くのをよそ目に、わたしには関係ないしな~と思っていたら、突然声をかけられて内示を聞かされた。

希望していた部署への異動だった。

衝撃すぎてその時の記憶はほぼない。なんて言われたかも思い出せないけど、異動しても頑張ってね、と言われたことは覚えている。絶句してたけど、かろうじて「頑張ります……」とは伝えたような気がする。

弊社の人事異動はかなーーーりデリケートな話題で、個人的には全社的な通知が出るまではあまり口外したくなかったけど、同期や仲のいい先輩が他の人の口から異動を聞かされるのもな……と思い、お世話になった同僚には直接伝えた。やっぱり絶句してた。

言葉を選んだつもりだったけど、同期を残して自分だけが異動するということを伝えるのはかなりメンタルに来た。

異動したがった同期と、反対にまだ頑張れると言っていたわたし。どっちも残留なら来年まで頑張ろうね、で済んだけど、どちらか一方が異動するとなると残された人はどう思うか。そりゃ複雑だよね。

そしてさらに複雑なのは、自分より年次が上の人が異動ではないという事実である。年功序列が大切にされているこの組織で、自分よりキャリアが浅い人が異動になって自分は異動できない、というのは不快だろうな、と思う。しかも超絶異動したそうだったしな……

その結果、異動の内示を受けたわたしはいろんな人からすごい視線で見られることとなった。

希望の部署への異動でも、こんなに微妙な気持ちになるんだな、と思い少し凹んだが、いやでもお上の言うことは絶対だし、わたしになんの権限もないし……と思って一日を過ごした。針のむしろとはこのことだなと思った。

でもさ!!!!そりゃわたしだって大手を振って異動したかったわ!!!休職したから早く異動できたんだなとか思われたくないし!!!実力で花形部署に異動したかったわ!!!

その一方で、休職後でも一生懸命働いて、組織のためを思って業務にあたっていた自分を評価してくれたのだとしたら、それはめちゃくちゃ嬉しいしありがたいなと思う。

まぁうちの上司がそんな人を見る目があるとは思えないからたまたま需要と供給が一致しただけだと思うけどね……

ただ、そんなことは下っ端である我々は知る由もない。言われた場所で働くのみである。

まぁそんなこんなで春から新環境となる。

内示を受ける寸前まで、ペット可のマンションに引っ越して猫を飼うことしか考えてなかったんだけど、当分は難しくなりそうで残念。

希望したとはいえかなり忙しい部署だと聞いているので、何時に帰れるのかもわからないし有給取れるのかも不明。絶対異動ないと思ってたから4月の平日にネバセイめちゃめちゃ取次お願いしてたんたけど大丈夫かな。

でも、楽しみな気持ちがないわけでもない。もし今後転職するなら少しでも有利なようにと思って内勤のシステム関係の部署を希望した。いつか一緒に仕事をしてみたいと思っていた人もいる。右も左もわからない職種だけど、新しいことに触れるのはいつだってわくわくする。

心機一転。なるようにしかならないのでとにかくやってみます。