流した涙は絶対に世界を変える ー本田康祐くんと出会って感じたいっぱいのことー

4話でOVER THE TOP2組のパフォーマンスを見たとき、身体中に電流が走った。私はPRODUCE101JAPANで、顔でもキャラクターでもなく、「振り付けと構成」で、本田康祐くんに恋に落ちた。

ミーハー程度に見ていたオーディション番組で、まさかこんなに「アイドル」を感じる瞬間があるだなんて、思ってもいなかった。女性アイドルから男性アイドルまで、10年近くアイドルの応援をしてきた。ドームから小さいライブハウスにまで足を運んできた。我ながらアイドルを見る目は肥えていると思うし、自分の中の「アイドルの定義」はしっかり持っているつもりだった。
顔だけのアイドルなんて求めていない。これまでずっとアイドルに全身全霊を注いでいる子たちを追いかけてきた。

4話で本田くんが作ったOVER THE TOPは、私が大好きなアイドルのキラキラが全部詰まっていた。完璧な音ハメ、一人ひとりに見せどころのある振り付け、フォーメーション。たった1回のパフォーマンスで恋に落ちるだなんて、そんな馬鹿げた話が、あるんだ。アイドルに対してこんなにドキドキしてワクワクしたのは久しぶりで、本当に嬉しかった。新たなアイドルの誕生を目撃した、そんな気分だった。

それからの毎日は本当に楽しかった。毎日個人動画(K–POP界隈ではチッケムというらしい)を再生して、ファン有志で広告を出して、友人と本田くんの良さを語り合ったりして。振りと構成で恋に落ちたと豪語しておきながら、抜群のバラエティセンスにも、どんどん磨きがかかっていくルックスにも目が離せなかった。本田くんの全てが大好きになっていった。

それに伴って、番組の展開に苦い思いもした。それまでずっと兄貴分でみんなを支えていた本田くんが、9話のコンセプトバトルで希望してたポジションになれずに泣いていたとき。本田くんと同じくらい、ファンも辛かったと思う。少なくとも私はものすごく辛くて、いつもなら繰り返し見ていた本編もなかなかリピートできなかった。1週間心配で心配で、10話で笑っている本田くんを見たときは、本当に、心底安心した。
同時に、本田くんの人間らしい部分が垣間見れてますます応援したくもなった。これまでサポートに回ることが多かった本田くんが、センターを目指してくれたのが嬉しかった。「やりたいパートがある」と言って、果敢に挑戦してくれたのが嬉しかった。

アイドルを応援するということは、楽しいことだけじゃない。辛いことだってたくさんあるし、しんどいこともある。アイドル本人だってそうだろう。これまでいっぱい辛い思いや悔しい思いをしてきただろうし、これからもあると思う。だけど、ファンは絶対に本田くんの味方だし、本田くんを応援してるよ。それが「アイドル」と「ファン」だと思うから。

私は、本田くんがPROCUCE101JAPANでデビューする姿が見たい。だって、私は、今この世界で、本田くんが一番「アイドル」だと思うから。キラキラしたパフォーマンスも、屈託のない笑顔も、流した涙も、全部愛おしい。

これまで本田くんが流した涙が、一粒たりとも無駄になりませんように。流した涙が世界を変えますように。本田くんがPRODUCE101JAPANでデビューできますように。

 

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produce101.jp


【本田 康祐(Honda Kosuke)】福島l~ツカメ It's Coming~l推しカメラ

 

 

推し色のリップを購入するまでのわたしと、購入してからのわたしについて

先日化粧ポーチをご紹介していただく機会があったので、お化粧とわたしについて、すこし書かせてください。 

まさかサムネになっているとは思わなくて、自分でも爆笑しました……

 

わたしは去年まで、化粧にあまりこだわりがありませんでした。適当にファンデーションを塗って、適当にアイシャドウを塗って、口紅はどうせ取れてしまうから、と塗らない。化粧品は薬局で買った、必要最低限のものしか持っていませんでした。

すこし話は逸れますが、わたしはこの頃、毎日すごく機嫌が悪かったです。機嫌が悪いというか、自尊心があまりにも低く、被害妄想と自虐がひどかった……ずっとなにかに怒っていました。それはわたしの見た目に起因していて、自黒で、肌が汚くて、目が小さくて歯並びが悪い自分のことが大嫌いでした。「ブスはなにしてもブス」って自分のことを思っていたし、外見へのコンプレックスをすごく持っていました。別に誰に言われたわけでもないのに、「ブスである」ということを言い訳に社会に文句ばっかり言っていました。自分のことを正しく評価してもらいたいのに、それを外見が邪魔していると、ずっと思っていました。今思えば誰もそんなこと思っていないことはわかるのですが(思ったことがあった人はごめんな)、そうした考え方に呪いのように囚われていました。化粧をしても、ブスはブス。そう思っていました。

それが変わったのがちょうど1年くらい前で、きっかけはデパコスのオタクと仲良くなったことです。デパコスのオタクはTwitterのフォロワーでわたしのひとつ年下でしたが、まじでめちゃくちゃ美人でした。はじめてお会いするときがキンプリの応援上映で、案の定性格の悪かったわたしは「一体どんなブスが来るんだろう……」と思って待ち合わせ場所で待っていたら、カナパを持った美人が現れて本当にびっくりしたのを今でも覚えています。(このことは後に本人にお話し、「ひどい!www」という苦情を受領済です)

その後定期的にご飯や遊びに行くようになり彼女と頻繁に会うようになったのですが、彼女は会うたびにわたしの外見のどこかを褒めてくれました。「今日のリップかわいいですね!」「今日のアイシャドウ、どこのですか?」「今日の靴、色がめっちゃいい!」などなどなど……きっとそれまでも、わたしは同じような言葉を何度も頂いてきたと思います。でも、ずっと自虐の意識が強くて、「ああ、また社交辞令を言われているな」「褒め返すのがめんどうだな」とかの負の感情が大きくて、そうした言葉を真剣に受け止めたことはありませんでした。でも、彼女の言葉はなぜかすっと自分の中に入ってきて、わたしの呪いをすこしずつ解いていってくれました。彼女は夢女子で、わたしも夢女子だったので「松岡凛くんとデートするときに使うアイシャドウ」「燭台切光忠の香りがする香水」などの議題について会うたびに話し合っていました。オタクなので、推しに対しては単純に課金する傾向があり、こうしてわたしはずぶずぶと化粧品を買い集めるようになりました。

 

以上は精神的な部分のお話でしたが、お高い化粧品を使っているうちに、身体的なコンプレックスもすこしずつ改善されていきました。

上記のデパコスのオタクに連れられて入ったコスメカウンターで、流れでおすすめしてもらい購入した乳液が、すごくよかった。本当に、すごくすごく、よかった。それまでわたしはニキビがひどく、どんなファンデーションやコンシーラーを使っても隠せないほどでした。たぶんその影響もあって、それまで化粧に対してあまり信頼を置いていなかったし、重視もしていなかったのだと思います。本当に何をやってもだめで、皮膚科に通っても治らなかったしいろんな基礎化粧品を試しましたがよくなりませんでした。でも、その乳液をだましだまし使っていると、どんどん肌の調子がよくなっていき、半年使い続けた今はもうほとんどニキビはありません。今ならニキビの原因は乾燥とストレスだっていうのは簡単にわかるのですが、当時は本当に成す術がなく、毎日自分の顔を見て落ち込んでいました。それが、ニキビが減って「化粧って楽しいかも……!」と思えるようになりました。あの日、あのカウンターに行くまで、わたしは自身のことを乾燥肌だなんて思ったこともなかったので、プロに自分のことを客観的に見てもらうことは本当に大切なんだと痛感しました。

 

そして、いまに至ります。最近は毎週のように百貨店のコスメ売り場で化粧品をチェックしています。去年までのわたしは真っ赤な口紅なんて絶対に塗れなかったけど、今は率先して買っています。推しの色だし!アイシャドウは母にもらったブラウンのパレットしか持っていませんでいしたが、今月は件のデパコスのオタクに「同担にマウントが取れます!」と薦められ、バーガンディのアイシャドウを買いました。バーガンディも実質推しの色だし(?)

最近Twitter上で話題になった、「自分の機嫌は自分で取ること」の重要さが、いまになってようやくわかるようになりました。去年までの自分は、絶対に理解できなかったと思います。でも、いまわたしは基本的に毎日がハッピーだし、楽しい。自分のことは自分しか肯定できない。

今年の夏、わたしは生まれて初めてレジャー用の水着を買いました。すごい。本当にうれしい。こんなことで人は幸せになれるんだ、ということにようやく気づきました。もし、昔のわたしと同じように、「ブスは水着とか無理だろ……」と思っているオタクがいたら、ぜひ推しの色の水着を買ってください。そして、ちょっとだけいつもと違うお化粧をしたら、今年の夏は絶対に去年とは違う夏になると思います!

 

GENERATIONS from EXILE TRIBEさんのことを好きになりました

 

もちろんきっかけはハイローですが、私は三代目さんでもなくセカンドさんでもなくGENERATIONSさんを好きになりました。という記録と覚悟の話。

 

もともとRUN THIS TOWNがすごく好きだったのもあるが、ハイローLIVEでAGEHAとHard Knock Daysを披露する彼らを見て、「これなら応援できるかも」って思ったのが一番のきっかけだった。もちろん三代目さんも好きだしセカンドさんも勉強したけど、もともとオラついたパリピ集団に免疫がなくていまいちハマりきれなかったところで、ふんわりジャニーズっぽい雰囲気をまとったGENARATIONSさんを目で追うようになった。GENERATIONS高校TVを見るようになって、アルバムを聞くようになって、気がついたらライブDVDを購入していた。ハイロー初見からここまで大体1ヶ月弱くらい。

ライブ映像見て思ったのは「バリバリ踊るへいせいじゃんぷさんみたい……」だった。ライブではそれぞれのイメージカラーの服を纏ってくれるし、立ち位置は決まってるし、意外と甘い曲が多い。ラップに造詣が深くないのでメロディーラインがわかりやすくまっすぐな歌詞は理解しやすくて助かる。何よりパフォーマンスしているときにみんなキラキラした笑顔なのが本当に好き。

GENARATIONSさんを知っていく中でいろんなことを覚えた。ボーカルふたりが関西出身というのは同じ地に生まれた私に親近感を与えてくれたし、パフォーマーという新しい概念を知った私は初めてその意義を理解し始めていた。メンバーのそれぞれが意識を高く持ち夢に向かって走っている姿は長らく三次元のメンズを応援することから離れていた私をすぐに引き戻してくれた。発展途上である彼らはいろんな仕事をさせられていて、一昔前の嵐さんを思い出した。

ただ、彼らを応援するにあたってひとつ問題点があった。彼らが発展途上でありすぎることだ。ジャニーズにしてもそうじゃなくても、共通して発展途上のグループは非常に危ういと思う。それはモラルなどの問題ではなくて、脆いという類の危うさだ。勘違いされると困るので先に言っておくが、彼ら自身の行動に問題があるのではない。仕事に真面目に取り組まなさそうとか、チャラチャラしててスキャンダルが多そう、とかいう心配では全くない。むしろ、自分たちがしたいことや目指しているものと、求められているもの・要求されているもの(と彼らが感じているもの)のギャップにもがいている、といった感じ。GENERATIONSさんはEXILE TRIBE mobileという有料サイト内で全員がブログを更新してくれているのだが、ジャニーズあがりの新規からしたら「この内容、大丈夫なのだろうか……」と心配になるような内容が散見される。その大体が自身やグループに関した熱い思いなのだが、それをファンに向けて発信されると「わかってるよ……君たちの魅力はファンの皆がきっと一番わかってるから……」とやるせない気持ちになる。有料サイトなのでファンしか読むことがないのできっときわどい思いを発信できるのだろうが、それはファンの応援でどうこうできるレベルを超えている。自分たちがやっていることが正当に評価されないことの悔しさやこれからの豊富や夢を語ってくれる姿は、中高生のファンは喜ぶかもしれないが、成人してくたびれた私のようなオタクには胸焼けをおこしそうになる程眩しい。いや、わかるんだけど!自分たちが魅せたいものと世間が見たいもののギャップとか、売り方とか。私はハイローを見るまで全くLDHについての知識がなかったので偏見もあったし、そもそもGENERATIONSさんの活動自体をほぼ知らなかった。そうした現状に言いたいことがあるのはわかる。わかるが、心配になる私の気持ちもわかってほしい。言うなと言っているんじゃなくて、言ってしまったことで彼らに悪影響があることを危惧しているのだ。

ジャニーズの発展途上でもそうした発言はある。ただ、テレビ誌やアイドル誌の小さな文字を追いかけて追いかけて深読みして「彼はこういう思いで仕事に取り組んでいるのかもしれない」くらいだ。もしくは時間が経ってから本人たちが回顧するパターン。「あのときはこうで~でも自分たちは~」みたいな。まぁそうじゃないこともあるし、思い返してみれば、今や国民的アイドルの嵐さんですら10年以上前はスキャンダルばんばんでたり後輩に二番煎じと言ってみたりとずいぶん過激な振る舞いも多かったのでなんとでもなると思うんだけど。思うんだけどね!(GENARATIONSさんがファンを不必要に不安にさせている、という意味ではないです)

もちろん、ジャニーズに比べてSNSを持っていたりブログの投稿数が多かったりと感情の露出先が多いことにも関係しているだろうが、GENERATIONSさんのこういう姿勢は古のオタクには刺激が強くて、最初はかなり戸惑った。正直、この先ずっと同じ熱を持って、もしくは今よりもっと熱い気持ちを持って応援できるのかが不安で仕方な「かった。」過去形で書いたのは、こうした危ういグループを応援するのには相応の覚悟が必要だと思うようになったからである。

ここ一年程で何回も「そろそろオタクやめどきかもなぁ」と思うことがあった。新ジャンルに手を出すのはしんどくて既存ジャンルでばかり活動していて、現場にも行けない日々が続いた。ちょっと気になるジャンルがあっても、ジャンルの不祥事が明らかになって次第に食指が伸びなくなっていった。そんなときにGENARATIONSさんと出会った。彼らは胸焼けするほど濃い味のパフォーマンスを披露してくれる。もう新しいジャンルに手を出すのは無理かなと思っていた私だが、その熱量に負けるかもしれないと尻込みするのではなく、しんどくても彼らの挑戦を見届けようと思うようにしようと決めた。「思う」じゃなくて「決めた」なのは、応援するにもそれなりの覚悟がいると思ったからだ。途中でやめて、「お金無駄にしたな」って思うんじゃなくて、「応援する」という目的で応援する。成長を目撃させていただくための「応援」でそれ以外の目的はない。ないと信じたいがスキャンダルにも目を瞑る。何があっても、好きでいることを諦めない。とりあえず1年、彼らを応援する。そうして、おこがましいかもしれないが、彼らの目指す夢を一緒に試行錯誤しながら模索していけたらいいなと思う。

 

以上は自分の決心であって、GENERATIONSさんの株を下げることを目的としているのではない。GENERATIONSさんはメンバー全員がすこぶる可愛くてかっこよくて、歌もダンスもキレキレな素晴らしいダンス&ボーカルグループです。

余談だが、ファンを不安にさせないタレント、俳優、アーティスト、まぁ何に然りだが、は意外と少ないので推しに不安にさせられたことがないというオタクは自信を持って応援し続けてほしい。もちろん、不安になることやひやひやすることが好きな方もいらっしゃると思うのでそんな人も自信持って今の推しを応援してください……

オタクよ、今こそ『HiGH&LOW』を見てくれ

きっかけは先月の金曜ロードーショーで放送された「HiGH&LOW RED RAIN」だった。あまりの編集の酷さと謎のナレーションによりTwitterは阿鼻叫喚としていたが、TVの前には母が録画していたその番組を噛り付くように見てしまった私がいた。

そうして、もともとLDHに全く興味がなく、むしろ嫌っていた私が「ハイロー」にハマったのはそのあとすぐのことだった。「いやいや!これLDH以外の役者もでてるし!今のところの推しはワタ○ベエンタテイメントだし!ストーリーが面白いだけでLDHとか関係ねぇし!」と言っていたのもつかの間、私はLDHへと魂を売った。

意外と知らない人が多いらしいのでここで記述しておくが、LDHというのはEXILE系列のアーティストやらタレントやらが所属する事務所の名前で、要するにジャニーズみたいなものだ。ちなみにLDHはラブドリームハピネスの頭文字なんですけどこれを教えるとたいていの人に笑われる。いい事務所名なのに。

今回この記事を書いたのは、ハイロー初見時の感動を記録しておきたいと思ったのと、意外とハイローファンもといLDH fam(LDHが好きな人のことをそう呼ぶよ!)が少ないという現実に驚き、もっとみんなハイロー見ようぜ!っていう布教的な意味もこめてである。勿論、去年映画1作目が公開された時点でいくつものレビューやブログが投稿され、私も話題になっていたのは知っていたから、今更テメェが書く意味はねぇだろって思ったりもするけど、実際その大量の記事を私はひとつも読まなかったし、自分には関係ない次元での流行だと思っていた。でも違う!!!そうじゃない!!!ハイローの面白さは、例えばマッドマックスが好きな人は絶対好きな面白さだし、ハイローの唐突さはキンプリの唐突さと同じだし、言うならば「お前ら絶対好きだから!!!」っていう質のもので、本当にハイローとLDHを知らないなんて人生の10割損してるから。ってことで以下はハイローとLDHにまつわるエントリーです。ハイロー(とLDH)とオタク(サブカルチャーとしてみなされるものが好きな人ととりあえず定義)の親和性についてが主になると思います。

結構長いので「こんなに読めねぇ」って人は、とりあえずハイロー劇場版を見てハイローLIVEを見てくださいってことが書いてあるだけのブログです。

 

早速だがハイローのストーリーの説明は既にいろいろな方が記事にあげてくださっているので割愛する。一番の布教ポイントじゃねーのかよ!とお思いの方もいるだろうがストーリー自体はありがちでさして珍しくもないと思う。ただ、生まれてこの方オタクとして生きてきた私は「スカウト集団」とか「祭りの利権」とかの知識を持ち合わせていなかったのでそのあたりはさすがLDHだなぁと思う設定やセリフまわしだと思った。(この段階で私はまだLDHについて「パリピ集団」「頭悪そう(笑)」といった悪質な偏見を持っていた)(ごめんなさい) オタクとして生きていたら多分一生出会わなかったであろう概念がいくつかあったのも面白かった。世界観で言うと英田サキ先生のDEAD LOCKシリーズやエスシリーズを地で行く感じ。この時点でオタクホイホイの予感しかしない。(英田サキ先生の著作を読んだことがない人はとりあえずドラマ『ウロボロス』みたいな感じだと思っててください)

余談だが、作中、ティンバーを履いてるキャラが何人かいるのだが、それを見て工業高校出身の弟が「あーこういう輩いるなー」と笑っていたのが印象的だった。(ティンバーはめっちゃ重いので喧嘩には向かないけど輩はチィンバーで体育とかするらしい) ストーリーとキャラクターについての記事は個人的にこの方のブログが好きなのでみんな読んでください。

私がハイローのドラマシリーズを完走したときに最初に思ったことは「何てホモソドラマなんだ……」だった。基本男しか登場しないストーリーで、男社会と軋轢、抗争みたいなものが描かれる。が、その中で女はストーリーの中心には入れないし、ただの添えものって感じだった。華やかにするために置いておこうぜ!的な。でもそういうストーリー構成が好きなオタクは多いと思うし、私もそうだった。ストーリーは好きだけど、自分はその中にいなくていいし、男の子がわちゃわちゃするのを見ていたいだけっていう層が少なからずオタクの中にあって、ハイローはその層と異様にマッチしたんだと思う。この時点でハイローはLDH famよりもオタクに親和性があるといえると思う。個人的な印象だが、LDH famの方々は、それこそ『ひるなか』とか『兄こま』とか『植物図鑑』とかのベタベタなラブコメを好みがちで、ハイローはあくまで「○○くんの演技のお仕事のひとつ」くらいの扱いなんじゃないかと感じる。実際LDH好きな友達でハイロー見てたのは一人くらいしかいなかった。(これは偏見かもしれないし、LDH famの皆様でストーリーとしてハイローを消費している人もいるともちろん思います) 一方オタクの、特にベーコンなレタスが好きな層っていうのは、キャラクターをその世界観と社会で消費できるから、より深く作品にハマりやすいのではないだろうか。オタクはテキスト分析みんな好きでしょ(偏見)

ただこれは、腐ってる腐っていないに関わらず、わりと多くの人が経験したことのある消費方法なんじゃないかなーと思ったりもしていて、ホモソーシャルという概念を知らないうちに享受していて、「異性愛男性同士で閉鎖的な空間をつくる」っていう設定が好きな女は多分めちゃめちゃ多い。ホモソはミソジニーに含まれるけど、まぁ知らなかったら違和感抱かないかもしれないし、知っていても私みたいに完全に敗北してしまうこともあると思う。ホモソだなーって思うけど私は事実ハイローがめちゃめちゃ好きになったし……このあたりの感情はすごく難しいけど、まぁただ言えるのはその目で確かめてってことですよ。

ここまで私が書いた文で判明したことって「男同士がワチャワチャしたり喧嘩したりすろ」ってことしかないですけど、言ってしまえばそれに終始してると思います。ただ、そうした層に向けられて作られたのでは決してなく、男のロマンを詰め込んだらこうなりました、って感じ。子どもの頃の憧れをHIROさんが湯水のようにお金を使って叶えてくれたドラマと映画。だからアクション映画好きな方にも高評価を頂いている。それに加えてキャラクターやグループひとつひとつに深い設定があるので、現状オタクは「治安の悪い街にシルバニアファミリーの家5つと人形山ほど置いとくから!好きに遊べよ!」って言われているようなもんで、家ごとに違った色があったり家訓が違ったりして、そこでままごとするのがなんだかむちゃくちゃ楽しいし、その人形の特性=中の人=(ほぼ)LDH、について知ったらもっと面白い遊びができちゃうし今度は人形だけを持ち歩いても楽しめるようになる、って感じですかね。自分でも何書いてるかちょっとわかんないですけど、まぁそんな感じ。

 

で、私はHuluに加入してハイローを見たんですけど、そのときHuluではドラマ2シーズンと劇場版一作目とスピンオフ映画のRED RAIN(例の悪名高き特別版)が公開されていて、私は一応ストーリーに沿って順番に見て、まぁ普通に面白くて最初は「村山イケメンじゃん」とか「スモーキー強く生きて!!!」とかって言ってストーリーとキャラクターにハマってたんだけど、そうすると次第に中の人に興味が出てきて、Twitter見てると結構多くの人がLDHの話しててついつい夢中になって読み漁ってて、そして気がついたらそこは海でした。ハイローという入り口に対してのLDHランドはあまりにも広すぎて、沼というよりも海だし、私は今大海原を航海中なんだ……という幻想すら感じられる。

この過程が急すぎて周りの人にめちゃめちゃ驚かれたのだが、ハイロー港からLDH海まではすごく完成された航路が用意されていて、私の場合はハイローにハマる→サントラを探す→LINE MUSICで配信中→曲を覚える→HuluでハイローTHE LIVEが配信中→見る→ハマるっていう流れがスムーズで、気になってるけど曲が電子配信されていないなんてこともなかったし、曲は覚えてきたけどライブ映像購入するほどか?っていうハードルもなかった。この過程で私は一銭もLDHにお金を払っていないし、何ならHuluも体験期間だったのでLINE MUSIC以外はほんとに全部無料だし、LINE MUSICは以前から加入していたし日常的に利用していたので課金した感覚はない。普通に考えたらありえないんですが、ここまでの流れが素晴らしすぎて私は瞬くうちにLDHの皆さんに詳しくなった。

LDHのアーティストの皆さんはインスタやらTwitterやらですぐに日常をアップロードしてくれるし、メンバー同士の距離が近いのはオタクの血が騒いでしまうし、苦労している方も多いので思い入れもしちゃうし、なんだかすごく推しやすい。しかも全部無料で見れる。有料コンテンツもあるけど、コンテンツ内容多すぎてまだ全機能わかってないくらいだし多分めっちゃコスパいい。ファンへの福利厚生も厚いが同時に所属タレントへの福利厚生も厚い。課金したお金がどこに使われているか明確なのはファンとして嬉しいし、そう考えてみるとLDHはさながら許斐事務所と似ている気がする。曲はいい曲もあれば凡人には理解できない曲もあるけど多分この問題は私が完全にLDH famになったら解決すると思われる。

上述したようにLDHは初心者にも優しい。そしてうっかり詳しくなってしまったら、今度はハイローをストーリーでじゃなくてLDHで消費できるようになって、ここの演出、○○さんと□□さんとで闘わせてるのが戟アツ、みたいな感想が生まれるわけですよ。そうするろもっとハイローが面白くなるし、でやっぱLDHもっと知りたいってなってメンバーの関係性とか性格も知りたくなっちゃってラジオ聞いてみたりバラエティ見てみたりして、んでまたハイロー戻って……っていう繰り返しが超楽しい。LDHという文脈でハイローを消費できるようになるとハイローが百倍くらい面白く感じられるようになると思います。

本当はもっとLDHのアーティストさんについての萌えポイントも書きたいんですけどそれはもうただのオタクの醜い戯言になるので自重する。言いたいことはひとつだけ、とりあえず皆さんハイローを見てくれ。私がこの記事をこのタイミングで書いたのは、私がLDHにハマったひとつのきっかけであるHuluでのハイローTHE LIVEの配信が今週末で終わるからである。とりあえず無料体験で劇場版見て、なんかわからないけどスゲー!って思って!ドラマもいいけどLIVE見て!なぜかバイクが宙を舞いまくるLIVEを見て!それからドラマ見ても全然間に合うし!その頃にはきっとドラマシリーズのクソ長い回想とか回想の回想とかもう気にならないくらいハマってるはずだから!!!そして私と一緒に次のハイローLIVE行ってください。

 

HiGH&LOW THE MOVIE

HiGH&LOW THE MOVIE

 

 

私は配信終わったらおとなしくブルーレイ買います。三代目さんとジェネのオススメライブDVDあったらそれも買うのでえらい人教えてください。

ありがとうのかわりにお金を払わせて - 『浪費図鑑 悪友たちのないしょ話』は感動大作です

とっくに夏休みなので久しぶりに大学の友達と会って、クソほどお酒飲んで喪女同士で結婚とか貯金とかの話をしてゲラゲラ笑って気分良くなって帰ってきたらAmazonさんで予約してた『浪費図鑑-悪友たちのないしょ話-』が届いてた。ので読みはじめたらタイムリーすぎたし共感しまくりでメチャメチャ爆笑して、でも最後には少し泣いてしまって、この感動を記録しておきたい!と思って感想を書きます。ちなみに今もウメッシュ片手に書いてるくらいなのでただの酔っ払いの戯言だよ。てにをはおかしくても許してね。

 

女たちの本音と訴求力がスゴイ

わたしがこの本を予約した理由はこの本を書いてる「劇団雌猫」の中の人のひらりささんともぐもぐさんがすごく大好きだからで、このふたりがつくった本がおもしろくないわけないじゃん!って思って購入したんですが、寄稿してる方全員の浪費への姿勢が超アツくてすごく感動した……!あんまり書きすぎたらネタバレになって買う人が減ったら困るので以下はわたしが好きなエピソードをちょっとだけ書いていきます。関係ないけどひらりささんの商業BLオススメブログを読んでわたしは商業BLに超ハマったクチなので、わたしの浪費(だとは思ってないけど!)のきっかけをくださったのもひらりささんですごく面白いなって思ってる。そんな商業BLの蔵書はいよいよ150冊を超えました。おかげで世界が煌めいて見えるようになりました。本当にありがとうございます。

 

一穂ミチ先生の作品はすべてわたしのバイブルです。読んでね。

 

 

寄稿1本目からパワーワードの連発

バレになるけど好きだしこのワードが一番この本の本質を表してるなって思って書きますね!!!わたしがこの本を読み始めて最初に「ヤバイ、本気のヤツだ……」と思ったのは「同人175スレ」というワードが登場したときです!!!いやふつう、175スレ見てるなんて匿名でも書けないですよ……!わたし、正直、あおり文(というかTwitterでこの本の紹介に使われてた)の「インターネットでできない話、はじめます」っていうの、何言ってんだって思ってたんですよ。インターネットでできなくて本でできる話なんてないと思ってたんだけど、コレはそうだわって超納得した。ちなみにこれまだ8ページの話ですからね。何この本、怖すぎでしょ……

こうしたパワーワードがあらゆる寄稿で連発される。ジャンル特有の言葉も多くて、そのたびに注釈があったりするんだけど、それを含めた浪費への解釈がとにかく面白い!こういう課金(このエントリでは何かにお金を払うこと全般を課金と呼ぶことにします)のスタンスがあるっていうこと知るのがまずメチャメチャ面白い。課金して推しにデビューBLCDの感想伝えるって発想がすごくいいね!って思う。そんなのハッピーすぎる。

自ジャンル以外の課金のあり方、というか自分以外の人がどうやって課金してるかってまったく知らなかったから多ジャンルの方の浪費が知れて眼からウロコだった!基本的にオタクがどうやってお金使って、それを自分の中でどう折り合いをつけてるかって話なんだけど、それをこうして赤裸々に語ってくれるのはすごくうれしいし参考になる!わたしなんてまだまだ課金素人だわ……お金使うことに思い切りのある人が好きだから読んでるだけでスカっとしたなー!

あと、個人的な感想なんだけど浪費(と言われるようなお金の使い方を)してる人って学歴高い人が多いんでないでしょうか……なんとなくだけど、浪費は上位階層によって行われてるんじゃないかとふと思った……まぁお金使うんだから当然かもしれないけど。こういう統計も今後気になるな~。

というか、他人のお金事情ってどうしてこんなに気になるしおもしろいんですかね!?自分より浪費してる人を見てると安心するから?自分の浪費を正当化できるから?そもそも巨額な浪費ってメチャメチャ経済まわしてるから褒められるべきなのにどうして笑われるんだろうね……全く恥ずかしいことじゃないと思うんだけど。このジレンマ、誰か解決してください!

 

運営を応援するための課金は浪費じゃない、愛です

わたしは過去重課金兵だったのでソシャゲ課金についてのエピソードが印象的だった~。わたしは課金はコンテンツを支えるための愛っていうのがすごくわかって、「あ~だよねだよね~」って激しくうなずいてた……そういえば昔社会心理学の教授とお話させて頂いたとき、「環境保護的バイコットはソシャゲにも適応されるんじゃないですか?」という授業をちゃんと聞いてないことがモロバレなトンデモ理論を展開したら、「それは適応されないと思うけど僕はポケモンGOがサービス終了を匂わしたら課金してしまうかもしれないね」的な返答を頂戴したことを思い出した。ソシャゲだけじゃなくても、(一般的に見れば)過剰と思われる課金をする人ってそのコンテンツへの感謝と「これからもよろしく」っていう気持ちがこもってるんだと思う。この姿勢は基本的にどの課金にも適応するんじゃないかなぁ(ジャニーズは事務所や運営がクソで期待することなんてもうなにもないからなんとも言えないかもしれない)(個人の意見です)

他にわたしが特に好きなワード(というか浪費エピソード)は「課金マウンティング」「VISAが発給されなかったため、カイはコンサートに出演しません」「(チェキは)投げ銭」かなぁ。気になった方はぜひ本でチェックしてね。

 

わたしの浪費スタンス

以下はわたしの浪費へのスタンスであって浪費図鑑とは全く関係ないので読み飛ばしてね!

 

わたしの場合はお金を稼ぐ苦痛より使う快感のほうが大きいと思ってるのであんまり浪費してるっていう実感は全然ない。んだけど友人たちは口をそろえて「なんでそんなに稼いでるのに貯金ないの?」って言う……なんで……(笑) まぁ多趣味なのでいろんなことにお金使うからだと思うんですが、それと同時に「悩んだら買う」「ケチケチしない」っていうのがわたしのモットーだからだと思う。悩んでるうちになくなったら後悔するし、いや買っても後悔することもあるんだけど、それでも自分が手に入れなかったことでイライラしたり落ち込んだりして不健康になる瞬間が嫌いです。不健康で言えば有料アプリや有料サービスもよく利用してます。あの曲聴きたい!って思ったときにわざわざツタヤに行ってCD借りてインポートして返しに行く手間を考えたらLINE MUSICとAmazon Musicに課金したほうがよっぽど健康的。だから便利な有料コンテンツは積極的に使います。でもこれは人によってはすごく浪費なのかもしれないなぁ……言ってしまえば怠惰だし。あとワンクリックで支払えてしまうので衝動で買うことになりがち。あと、お金は対人に発生するだいたいの問題を解決してくれると思ってるのでそういう場面では絶対ケチらない。むしろ多めに払ったりもする。お金ないからってご飯や飲み会の約束を断るのが許せないので(自分がね!)交際費にかなりお金使ってるか……コスメとか服も好きなので人並みに買ってます。人並みだと思いたい。

って書いてたらわりと浪費家なのかわたし……?(笑)まぁ浪費と思ってないのでよし。何ならもっとお金使いたい。から働きたい。これだけ経済まわしてるのに税金的な問題で働けなくなってる今の状態が本当に憎い……!

 

 

自分の浪費話が長くなってしまったけど、以上がこの浪費図鑑の魅力です。文章力がなくて自分の備忘録になってしまった……そもそもこういうブログって一体どこまで書いてもいいものなの……本当はもっといっぱいおもしろポイントとか感動ポイントとか書きたいんだけどよくわからん!個人的に対談部分がすごーく笑ったからそこだけ読んでも1000円の価値はある!てかこの本1000円かよ!安いな!?もっと払わせてよ!!

とにかく、この本はただの告白本じゃない、超感動巨編です!!!お金は提供してもらったものに対して対価として「払わせてもらうもの」だと実感できる一冊!!!他人の課金へのスタンスってすごく心を動かされるし、自分も頑張ろうってなる。この頑張ろうは仕事にもだしコンテンツの応援にもだし、もちろん生きることにも適応されるから、すなわち浪費は生きる理由です!だからわたしはこれからもいっぱい浪費するよ!ありがとう浪費図鑑!